【11月15日 AFP】陳水扁(Chen Shui-bian)前台湾総統の機密費横領容疑の捜査で、台湾の検察当局は15日、陳容疑者の妻、呉淑珍(Wu Shu-chen)夫人の事情聴取を行った。

 車いす生活を強いられている呉夫人は体調が優れないことから、取り調べは台北(Taipei)の高級住宅街にある夫人の自宅で行われた。

 陳前総統の在任中の約1500万台湾ドル(約4400万円)の横領をめぐり、呉夫人は汚職および公文書偽造ですでに起訴されているが、今回マネーロンダンリング(資金洗浄)の容疑について聴取を受けた。

 陳容疑者は、運用した経費に対し偽の領収証を使用したことは認めたが、それらの資金は「機密の外交活動」に使用されたもので私的流用は一切ないと否定している。(c)AFP