【11月12日 AFP】(一部更新)ゲームソフト会社「ファムイスタ(Famista)」は12日、国内で実際に起こった事件の容疑者らの指名手配写真を使用したスロットマシーン・ゲームの無償提供を、インターネット上で開始すると発表した。

 AFPの取材に応じた同社関係者によると、指名手配されている人物の顔写真を広報する活動の一環となるという。パソコンおよび携帯電話で14日から利用できる。

 ゲームでは、指名手配写真のスロットが揃うと容疑者に関する詳細情報が現れ、各事件に関する手掛かりを通報する方法も表示される。

 同関係者は「社会に貢献する新しい方法になりうると考えた。指名手配写真を掲載しているサイトはネット上にたくさんあるが、必ずしも訪問者数が多いわけではない。娯楽と合体させることで、警察の努力にいくらか貢献できると思った」と語った。

 同社ではこのスロットゲームの企画に関する著作権も申請済みで、法的な問題などをクリアできれば、本物のパチンコやスロットマシーンにも指名手配写真を使う案を導入することを考えているという。

 警察庁は正式にこの企画を承認してはいないが、個々の警察官のなかには、容疑者逮捕につながることを期待した支持も得られているという。(c)AFP