【11月2日 AFP】パキスタン南部カラチ(Karachi)の警察は30日、一族同士の紛争を解決するため、4歳の女児と7歳の男児を強制的に結婚させたとして、それぞれの子どもの父親と結婚登録係の計3人を逮捕した。カラチの裁判所は1日、3人の保釈を認めた。

 弁護士によると裁判所は、3人に各自3000ルピー(約6000円)の保釈金の支払と、男児と女児を親の保護下に戻すことを命じた。

 女児の父親は、子どもを結婚させたのは両家の間に古くから存在した紛争を解決するためだったと述べ、男児の父親は、子どもたちが結婚最低年齢に達してから結婚式を挙げようと両家で決めていたと語った。

 このような児童結婚は「vani」として知られる慣習で、人権侵害と非難され、イスラム教徒の多いパキスタンでは禁止されている。パキスタンの結婚最低年齢は男性が18歳、女性は16歳となっている。(c)AFP