【11月2日 AFP】米国のジャーナリスト人権団体「ジャーナリスト保護委員会(Committee to Protect JournalistsCPJ、本部ニューヨーク)」は10月31日、ナイジェリア政府が米国を拠点に活動するブロガーを起訴することなく拘束していると発表した。ナイジェリア政府が同様の拘束を行なったのはこの2週間で2回目。

 拘束されたEmmanuel Emeka Asiwe氏は、米マサチューセッツ(Massachusetts)州アーリントン(Arlington)に拠点を置くナイジェリア政治に焦点を当てたウェブサイト「HuhuOnline」の編集長。CPJによると、Asiwe氏は、10月28日にナイジェリアの首都アブジャ(Abuja)の空港で拘束され、「それ以来、外部から隔離され、起訴されないまま拘束されている」。

 ナイジェリアの国家保安庁(State Security ServiceSSS)の広報者は「(Asiwe氏は)国家安全保障上の問題について取り調べを受けている」と説明した。

 CPJによると、ナイジェリアのウマル・ヤラドゥア(Umaru Yar'Adua)大統領の息子がAK-47自動小銃と札束を手にしている写真がニュース系の人気ブログに掲載されて以降、ナイジェリア政府は、同国の政治を扱う国外ウェブサイトへの取り締まりを強化したという。(c)AFP

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