【10月24日 AFP】クロアチアの首都ザグレブ(Zagreb)中心部にある地元週間紙「Nacional」のオフィス前で、23日午後6時20分ごろ自動車に仕掛けられた爆弾が爆発し、同新聞社オーナーのイボ・プカニッチ(Ivo Pukanic)氏と販売責任者の2人が死亡、2人が負傷した。爆弾は車体下部に仕掛けられていた。
 
 プカニッチ氏はクロアチアでも屈指の著名なジャーナリストで、4月にもザグレブ市内で銃撃による暗殺未遂事件に遭っているが、襲撃犯はまだ見つかっていなかった。今回の事件でも、これまでのところ犯行声明は出ていない。

 ザグレブでは最近、犯罪組織が絡んだ襲撃事件が相次ぎ、今月初めには著名な弁護しの娘が殺害されたことから、イボ・サナデル(Ivo Sanader)首相が内務相、司法相、警察長官をすべて解任している。
 
 サナデル首相は24日、襲撃事件の増加について協議するため国家安全保障会議を招集した。(c)AFP/Lajla Veselica