紛失ズボンをめぐる巨額損害賠償訴訟、控訴審始まる
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【10月23日 AFP】米連邦控訴裁判所は22日、クリーニング店にズボンを紛失されたとして元裁判官が店を相手取り5400万ドル(約53億円)の損害賠償を求めた訴訟の控訴審を開始した。
原告のロイ・ピアソン(Roy Pearson)さんによると、ピアソンさんが2005年5月、ジン・チョン(Jin Chung)さんとスー・チョン(Soo Chung)さんが営むクリーニング店に出していたズボン2枚を受け取ったところ、自分のものではなかったという。店側にズボンの代金1000ドル(約9万8000円)を要求したところ、店側はズボンはピアソンさんのものだとして拒否した。
ピアソンさんは店の看板にある「満足保証」との文言に欺かれたと主張し、同店が「満足保証」の看板を掲げていた日数に1日あたり1500ドル(約15万円)を掛けて算出した額を損害賠償金として要求した。第1審ではピアソンさんの訴えは退けられていた。
弁護側のクリストファー・マニング(Christopher Manning)弁護士は、ピアソンさんが「満足保証」の看板を「無条件、無制限の満足保証」だと考えていると指摘し、「分別のある人なら、この看板をピアソンさんが言うように理解することはないだろう」と語った。
ピアソンさんは、訴えを起こした当時は裁判官だったが、現在は裁判官の職を失っている。ピアソンさんが今回、敗訴するようなことになれば、残りの限られた選択肢に照らして、3年半にわたって続いてきた裁判を終了するしかなくなる。勝訴したとしても、新たな判決を求めて最高裁に上告されることになる。
マニング弁護士は、チョンさん一家が裁判費用などでクリーニング店3店舗のうち2店舗を閉鎖せざるを得なかったことなどを強調し、「この3年半は彼らにとって非常につらいものだった。もう忘れたいと思っている」と語った。
同弁護士によると、控訴裁判所は2-4か月以内に書面による見解を示す見通しだという。(c)AFP
原告のロイ・ピアソン(Roy Pearson)さんによると、ピアソンさんが2005年5月、ジン・チョン(Jin Chung)さんとスー・チョン(Soo Chung)さんが営むクリーニング店に出していたズボン2枚を受け取ったところ、自分のものではなかったという。店側にズボンの代金1000ドル(約9万8000円)を要求したところ、店側はズボンはピアソンさんのものだとして拒否した。
ピアソンさんは店の看板にある「満足保証」との文言に欺かれたと主張し、同店が「満足保証」の看板を掲げていた日数に1日あたり1500ドル(約15万円)を掛けて算出した額を損害賠償金として要求した。第1審ではピアソンさんの訴えは退けられていた。
弁護側のクリストファー・マニング(Christopher Manning)弁護士は、ピアソンさんが「満足保証」の看板を「無条件、無制限の満足保証」だと考えていると指摘し、「分別のある人なら、この看板をピアソンさんが言うように理解することはないだろう」と語った。
ピアソンさんは、訴えを起こした当時は裁判官だったが、現在は裁判官の職を失っている。ピアソンさんが今回、敗訴するようなことになれば、残りの限られた選択肢に照らして、3年半にわたって続いてきた裁判を終了するしかなくなる。勝訴したとしても、新たな判決を求めて最高裁に上告されることになる。
マニング弁護士は、チョンさん一家が裁判費用などでクリーニング店3店舗のうち2店舗を閉鎖せざるを得なかったことなどを強調し、「この3年半は彼らにとって非常につらいものだった。もう忘れたいと思っている」と語った。
同弁護士によると、控訴裁判所は2-4か月以内に書面による見解を示す見通しだという。(c)AFP