【10月23日 AFP】ロンドン(London)の高級百貨店ハロッズ(Harrods)の経営者モハメド・アルファイド(Mohamed Al Fayed)氏が22日、16歳未満の少女に性的暴行を加えたとの申し立てをめぐって警察の事情聴取を受けた。

 アルファイド氏側の広報担当者は、事情聴取はアルファイド氏が「自主的に出向いて行われたもの」であり、「メディアで広く報道されている疑惑について断固として反論するため」だと説明。「聴取は30分もかからずに終わった」「アルファイド氏はこの申し立てについて強く否定しており、身の潔白が証明されることに自信をもっている」などとする声明を発表した。

 一方ロンドン警視庁は、「ロンドン市内の商業施設で16歳未満の少女に対する性的暴行に関与した疑い」で、男性1人が警察署に出頭し、事情聴取を受けたことを発表した。英警察の慣例に従って、男性の身元については明らかにしなかった。暴行の申し立ては、2008年5月に受けたとしている。

 これに先だって英日曜紙メール・オン・サンデー(Mail on Sunday)は、ある「ハロッズの上級幹部」が、母親と買い物に来ていた少女(15)の体を触り、キスをしたと報じていた。

 アルファイド氏が事情聴取を受けた立場が、目撃者としてなのか、当事者としてなのかは不明。この申し立てに関連しては、これまでに逮捕者は出ていない。(c)AFP