【10月18日 AFP】フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領は16日、同大統領の私生活をねつ造してニュース雑誌に漏らしたとして、仏諜報機関の元局長をプライバシー侵害などの罪で訴えた。サルコジ大統領の弁護士が明らかにした。

 問題となったのは、保守系誌「ルポワン(Le Point)」10月号に掲載された仏中央総合情報局(RG)の元局長、イブ・ベルトラン(Yves Bertrand)氏の日記の一部。記事のタイトルは、「仏共和国のスカートの中をめぐる旅」。

 日記は、サルコジ大統領が内相を務めていた1998年から2003年にかけて書かれたもので、不倫、スワッピング(夫婦交換)、麻薬中毒、北アフリカへのセックスツアーなど、フランスの大物政治家が関わったとされるスキャンダラスな内容も含まれている。

 ベルトラン氏の日記は、内相時代のサルコジ氏の失脚を狙ったとされる疑惑に対する捜査の過程で押収されたものだが、何らかの理由で内容が「ルポワン」誌に漏えいした。

 サルコジ氏の弁護士によると「悪意に基づいた虚言」、「事実のねつ造」、「プライバシーの侵害」などの罪で告訴したという。(c)AFP