【10月14日 AFP】カンボジアの裁判所は14日、1996年に地雷撤去作業に従事していた英国人とその通訳を拉致・殺害した罪で、元ポル・ポト派(クメールルージュ、Khmer Rouge)ゲリラ3人に禁固20年、1人に同10年の判決を下した。

 この事件では96年、英国に本部を置く地雷撤去団体MAGMines Advisory Group)のチームが、カンボジア北西部にある世界遺産アンコール・ワット(Angkor Wat)遺跡群近くで拉致され、うち英国人クリストファー・ハウズ(Christopher Howes)さんとカンボジア人通訳のHuon Huotさんが、数日後に銃殺された。

 2人の遺がいは内戦が終結し、ポル・ポト派が解体した98年に発見された。英およびカンボジア警察の合同捜査の結果、約10年経過した昨年から今年にかけて実行犯グループが特定され、逮捕に至った。事件に関与して5人が起訴されていたが、1人は同日無罪判決を受け、釈放された。(c)AFP