【9月25日 AFP】フィンランド南西部カウハヨキ(Kauhajoki)の職業訓練校で銃を乱射し生徒らを殺害して自殺したマッティ・ユハニ・サーリ(Matti Juhani Saari)容疑者(22)と、前年に同様の事件を起こし自殺したペッカ・エリック・オービネン(Pekka-Eric Auvinen)容疑者(当時18)が知り合いだった可能性が出てきた。

 23日に起きたカウハヨキの事件では、同校の調理科の学生だったサーリ容疑者が銃を乱射し同級生9人と教師1人を殺害した後、自身も銃で自殺した。

 一方、オービネン容疑者による銃乱射事件は、2007年11月7日、南部トゥースラ(Tuusula)のヨケラ(Jokela)中高等学校で発生。同容疑者は校長や生徒ら8人を射殺した後、頭を銃で撃ち自殺した。

 事件の捜査担当官が25日、AFPに明らかにしたところによると、2人の容疑者は射撃を趣味としていたほか、思考性などでも共通点が非常に多いという。

 警察によると、サーリ容疑者はわざわざカウハヨキから300キロ離れたヨケラの銃器販売店を訪れ、22口径の半自動ピストルを購入している。警察はこの店がオービネン容疑者が22口径の銃を購入した店と同一店であるか確認できていないものとみられるが、ヨケラには銃器店は1軒しかない。

 現在の段階では、容疑者2人が実際に会ったという証拠や、電話やEメールなどで接触した形跡は確認できていないが、捜査当局はサーリ容疑者のパソコンに残されていた内容から2人のつながりが明らかになるだろうと述べている。

 AFPがトゥースラの銃器販売店に、両容疑者のいずれかが顧客であった可能性を問い合わせたが、回答は得られなかった。(c)AFP