【9月18日 AFP】インド・ニューデリー(New Delhi)の裁判所は、デリー(Delhi)首都圏の幹線道路でスクーターを運転していた男性が横切ったウシを避けきれずに交通事故で死亡した事件で、デリー首都圏当局の過失を認め、死亡した男性の妻に慰謝料20万ルピー(約45万円)を支払うよう命じた。タイムズ・オブ・インディア(Times of India)が18日、報じた。

 ウシを神聖視するヒンズー教徒が大多数を占めるインドでは、ウシを飼育する土地に余裕がない牧畜業者らが、ウシを放牧したまま放置することが多い。

 こうしたウシが都市部の道路に迷い込む事例が増えているため、首都圏当局に対策を求める声が高まっていた。同当局が前年に捕獲したウシは2万頭に上ったという。(c)AFP