【9月18日 AFP】ナイジェリアで、86人の妻をもつMohammadu Bello Masabaさん(84)が違法な結婚とイスラム法(シャリーア、Sharia)への侮辱を扇動しているとして拘束されている件で、同国の人権団体連合は、この男性の弁護のために86人の弁護士を集めた。人権団体関係者が17日、明らかにした。

 裁判所関係者がAFPに語ったところによると、Masabaさんは、警察によって自宅のあるBiddaから連行され、「イスラム法への侮辱を扇動し、86人の妻と違法に結婚した」としてミンナ(Minna)にある上級宗教裁判所に召喚された。

 Masabaさんは6月、メデイアに対し86人の妻と170人の子どもがいることを認め、注目を浴びた。Masabaさんは、自らの結婚は4人まで妻をもつことを認めているイスラム教の教えに背くものではないと主張していた。

 Masabaさんをめぐっては、イスラム教徒が多いナイジェリア北部地方で、特にイスラム教聖職者から激しい非難・反発を招き、イスラム教団体の1つ「Jama’atu Nasril IslamJNI)」は、Masabaさんの死刑を宣告するファトワ(宗教令)を出していた。その後、死刑は取り下げ、居住地を出て行くよう求めている。(c)AFP