【9月6日 AFP】ドイツ北部ハンブルク(Hamburg)の裁判所は5日、米国のタバコ業者に対し、消費者の誤解を招きかねず不当競争にあたるとして、広告や包装に「オーガニック(organic)」と表示することを禁じる判決を言い渡した。

 同裁判所によると、米サンタフェ・ナチュラル・タバコ(Santa Fe Natural Tobacco)は、主力製品ナチュラル・アメリカン・スピリット(Natural American Spirit)ブランドの製品に「オーガニック・フィルター・タバコ」と表示して販売することができなくなるという。

 裁判所の報道官は、オーガニック(有機栽培)と表示するとタバコが無害であるかのような印象を与え、タバコ産業の企業間競争を定めた法律に抵触すると述べた。

 一方、サンタフェ・ナチュラル・タバコは、その製品は100%有機栽培されたタバコ葉と生分解性のある紙フィルターを用いているので、欧州連合(EU)が規定する有機商品の条件に適合していると主張している。

 サンタフェ・ナチュラル・タバコは、米タバコ大手レイノルズ・アメリカン(Reynolds American)の子会社。ドイツではハンブルクを拠点に活動している。(c)AFP