【8月27日 AFP】スーダン・ダルフール(Darfur)地方の最大都市ニャラ(Nyala)で26日に乗員・乗客100人以上を乗せたサンエアー(Sun Air)の旅客機がハイジャックされた事件の犯人グループは、スーダン解放軍(Sudanese Liberation ArmySLA)一派の武装勢力だと名乗っているという。同機が着陸したリビア南東部クフラ(Kufra)の軍事空港関係者が27日、明らかにした。

 ハイジャック機の機長によると、犯人グループは10人以上とみられ、SLA一派のリーダー、アブドル・ワヒド・ヌル(Abdel Wahid Mohammed Nur)氏の仲間だと語ったという。

 これまで犯人グループは、身元を明らかにせず、燃料のほかは何も要求していなかったが、機長によると、パリ(Paris)に向かうことを要求しており、ワヒド・ヌル氏が住むパリを目指す計画とみられる。

 しかし、ワヒド・ヌル氏は同一派の事件への関与を否定している。

 同機がハイジャックされてからすでに12時間が経過。機内空調が停止したため失神する乗客も出ているもようだが、犯人グループはリビア当局との直接交渉や、乗客の一部解放、旅客機のドアを一時的に開けることも拒否しているという。

 サンエアーは当初、ハイジャック機の乗員乗客数を87人としていたが、乗客95人、乗員7人の合わせて102人に訂正した。(c)AFP