【8月27日 AFP】(写真追加)イスラエル警察は26日、愛人関係にある祖父と母親が4歳の娘を殺害し、遺体を川に捨てたもようだと発表した。事件については、陰惨さゆえにこれまでかん口令が敷かれていた。発表に踏み切った警察は、「イスラエル史上最もショッキングな事件の1つ」だと表現している。

 少女の祖父であるロニー・ロン(Ronny Ron)容疑者(45)と少女の母親であるマリー・ピサム(Marie Pisam)容疑者(23)は愛人関係にあり、ネタニヤ(Netanya)で同棲していた。

 フランス人のピサム容疑者は、ロニー容疑者の息子のベンジャミン(Benjamin)さんとともにイスラエルに移住し、娘のローズ(Rose)ちゃんをもうけた。しかし3年前、ロニー容疑者との浮気が夫にばれ、離婚した。その後同棲を始めた2人には2人の子どもができたという。

 主任捜査官は、会見で、ロン容疑者が3か月前にローズちゃんを殴って死なせ、遺体をスーツケースに詰めてテルアビブ(Tel Aviv)のヤーコン川(Yarkon river)に投げ捨てたと供述し、後に撤回したことを明らかにした。 

 この捜査官は、「ローズちゃんの殺害と失踪(しっそう)には両容疑者が関与している」と話した。

 警察は現在、遺体の発見に全力を挙げている。

 警察は、ローズちゃんは5月に殺害されたと見ている。曾祖母が2週間前にローズちゃんの行方について福祉当局に問い合わせたことで、事件が明るみになった。(c)AFP