【8月26日 AFP】アフガニスタン東部のナンガハル(Nangarhar)州クズクナル(Kuz Kunar)で26日午前6時30分頃(日本時間同日午前11時)ごろ、日本の非政府組織(NGO)で活動していた日本人男性が拉致された。地元警察が発表した。

 警察によると、この男性は水供給プロジェクトに参加するため訪れていた小川のそばで拉致された。警察は男性および犯人の詳細は明らかにしなかったが、救出に向けて捜査を開始したという。

 クズクナルは、同州の州都ジャララバード(Jalalabad)の北約20キロの通常は平穏な地域で、アフガニスタン各地で攻勢を強めている同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)もこの地域ではあまり活動していなかった。

 首都カブール(Kabul)の日本大使館からのコメントは現時点で得られていない。

 日本のメディアは、拉致されたのはパキスタンとアフガニスタンで医療施設を運営する「ペシャワール会」の男性だと伝えている。AFPは福岡のペシャワール会本部に電話取材を試みたがつながらなかった。

 日本の外務省関係者はAFPに対し、拉致されたという情報は得ており、現在さらなる情報収集中だと述べた。

 2001年にタリバン政権が崩壊して以来、アフガニスタンにとって日本は主要援助国の1つ。(c)AFP