【8月11日 AFP】不動産をめぐる汚職事件で11日に裁判所への出廷を命じられていたタイのタクシン・ シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相は、北京五輪の開会式に出席するため訪れていた北京(Beijing)から帰国せず、今後は夫人とともに英国に滞在すると発表した。裁判の独立性が保たれていないことを理由としている。

 タクシン元首相とポチャマン・ シナワット(Pojaman Shinawatra)夫人は、夫妻が被告となっている汚職事件の公判に出廷するようバンコク(Bangkok)の最高裁判所から命じられていたが、帰国予定便に搭乗せず、海外亡命を図った可能性がささやかれていた。

 ポチャマン夫人には7月31日、脱税で禁固刑が言い渡されたが、夫人は保釈金を支払い釈放されている。

 夫妻と親しい法曹関係者は、夫妻がすでに元首相が所有するサッカー・クラブチームのマンチェスター・シティ(Manchester City)がある英国に向かったと述べた。(c)AFP