北京で刺殺された米観光客の妻、依然危険な容体
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【8月10日 AFP】北京五輪の米男子バレーボールチームのコーチの義父母らが男に刺された事件で、重傷を負ったコーチの義母は依然危険な容体が続いている。
米国の男子バレーボール代表チームのコーチHugh McCutcheon氏の義父のトッド・バックマン(Todd Bachman)さんは9日、妻と娘のエリザベス(Elisabeth)さんとともに人気観光地の「鼓楼(Drum Tower)」を観光中に、中国東部出身の無職の男(47)に襲われ死亡した。
義母と中国人ガイドも負傷したがエリザベスさんにけがはなかった。犯行後、犯人は鼓楼の2階から飛び降りて自殺した。
米国オリンピック委員会(US Olympic Committee、USOC)は、「バックマン夫人は、襲われた際に複数の裂傷と刺し傷を受けた」と発表した。 「手術は北京(Beijing)の病院で9日の日中と夜に行われ、8時間におよんだ。術後の容体は安定しているが危険な状態が続いている。エリザベスさんやHugh McCutcheon氏ら家族の人々は、バックマン夫人と一緒にいる」(USOC)
■気持ちの整理をつける選手たち
米バレーボールチームは、9日の初勝利を事件の被害者とその家族に捧げた。
セットカウント3-1で日本を破った米チームのロビン・オーモーサントス(Robyn Mow-Santos)選手は、「トッド氏は親友の1人だった。私も母を2月に亡くした。その時に(バックマン一家は)私に付き添ってくれた。私の心は彼らとともにある」と述べた。
USOCによると、McCutcheonコーチは10日の対ベネズエラ戦には帯同しない。(c)AFP