【8月7日 AFP】米警察当局は6日、複数の攻撃用武器と爆弾製造のための材料、大統領の別荘の地図を持っていたとされるワシントンD.C.(Washington D.C.)在住の10代の少年について調べていることを明らかにした。ワシントン・ポスト(Washington Post)紙が6日報じた。

 地図にはメリーランド(Maryland)州にある米大統領の山荘キャンプデービッド(Camp David)まで大統領の車列が通った経路も記されていた。

 高校を卒業したばかりのCollin McKenzie-Gude容疑者は、中央情報局(CIA)の偽の身分証も持っていたという。

 また家宅捜索で、200メートルの距離から人を撃つ方法を説明したとみられる文書や、ジュネーブ条約の保護規定に該当する連邦契約要員であるという偽の身分証明書、容疑者が卒業したセント・ジョンズ・カレッジ(St. Johns College)高校の教諭らの住所録も見つかった。

 そのほか、半自動ライフル銃を全自動に改造するための器具や、狙撃手が使用する距離測定機などの購入予定品リストも見つかった。

 McKenzie-Gude容疑者とその父親は前月29日、メリーランド州ベテスダ(Bethesda)のショッピングモールで、逃亡のために同容疑者が車を盗もうとして男性を襲い逃亡を図ったため拘束された。

 退役空軍兵士で財務省勤務の父親は、息子に違法に銃を買い与えた罪に問われている。

 報道によると、警察当局はMcKenzie-Gude容疑者の寝室から複数のライフル銃や徹甲弾、爆発性薬品を発見した。また、同容疑者と別の10代の少年は前年、パイプ爆弾を製造しワシントン郊外の野原で爆発させたという。

 捜査当局は容疑者がこれらの武器や地図でどのような犯行を意図していたか推測を避けるとしながらも、大統領の警備に当たるCIA、連邦捜査局(FBI)およびシークレットサービスが捜査に加わったとしている。(c)AFP