カナダ長距離バスで乗客めった刺しのうえ首切断、犯人は隣席の男
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【8月1日 AFP】カナダ西部の平原を走行中の長距離バス内で30日夜、乗客が隣席の男に刺殺され、頭部を切断される事件が起きた。
カナダ連邦警察(Royal Canadian Mounted Police)によると、事件は30日午後9時、エドモントン(Edmonton)からウィニペグ(Winnipeg)に向かっていたグレイハウンドバスの中で発生した。
公営カナダ放送協会(CBC)が報じた目撃証言によれば、被害者は18歳の男性とみられ、ヘッドホンをして眠っていたところ、大型のランボーナイフで胸部をめった刺しにされたという。50-60回近く刺していたとの証言もある。
乗客34人と運転手は「血も凍るような叫び声を上げながら」高速道路脇に停車したバスの外に逃げ、扉に突っかい棒をして犯人を内部に閉じ込めた。
乗客のうちの3人が被害者の様子を確かめにバスに戻ったところ、犯人は「被害者の首を切り取り、内臓を引きずり出していた」。それから首とナイフを手に持ったまま静かにバス前方まで歩いてきて、見ていた乗客らの目の前で首を落としてみせたという。
「男は怒るでもなく、ののしったり悪態をついたりするでもなかった。まるでロボットか何かのようだった」(乗客)
その後、駆けつけた警察がバスを包囲。被害者の首を窓から突き出して警察にやじを飛ばす犯人と3時間ほどのにらみ合った末、割れた窓から飛び下りた犯人の身柄を拘束した。
警察発表によれば男は40歳だが、詳細については捜査中だとして明らかにされていない。(c)AFP