【7月24日 AFP】フランス北部アラス(Arras)の裁判所は22日、同国北部Vimyにある第1次世界大戦の記念碑で、ポルノビデオを撮影した仏人夫婦に対し、公然わいせつの罪で執行猶予付き禁固4か月とそれぞれ500ユーロ(約8万5000円)の罰金、さらにカナダ国家に対する賠償金1ユーロ(約170円)の支払いを命じる判決を言い渡した。検察当局者が23日、明らかにした。

 この記念碑は、第1次世界大戦で死亡したカナダ兵6万人を追悼するもので、カナダ国家はこの夫婦の事件に関し民事訴訟を起こしていた。

 この夫婦は30代で、撮影した映像を有料ウェブサイトに投稿していた。この記念碑ではわずか6か月前にも、別の男女がヌード写真を撮影したとして罰金刑を受けている。

 検察官はAFPに対し「この記念碑は昔から、露出やのぞきの趣味をもつ人が集まる場所としてよく知られていた」と語った。

 この記念碑は、カナダの国家アイデンティティ形成に大きな影響を与えたとされる1917年4月のVimy Ridgeでの戦いを記念するもので、毎年約50万人が訪れるという。(c)AFP