国際刑事裁判所、ダルフール問題でスーダン大統領の逮捕状請求へ
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【7月12日 AFP】国際刑事裁判所(International Criminal Court、ICC)の検察官が、スーダン・ダルフール(Darfur)地方での大量殺りくに関与したとして同国のオマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-Bashir)大統領の逮捕状を請求する方針であることが11日、報道で明らかになった。
実現すれば、ICCが初めて現職の国家元首級を裁くことになる。
一方、スーダン政府は報道に対し、強い遺憾の意を表した。また、反発を強めたスーダン軍あるいは政府系民兵が国連・アフリカ連合ダルフール合同活動(United Nations-African Union Mission in Darfur、UNAMID)部隊を攻撃するのではとの懸念が高まっている。
スーダン政府はICCの管轄権を認めておらず、すでに戦争犯罪の容疑者として指名された2人の引き渡しも拒否している。(c)AFP/Mariette Le Roux