【6月23日 AFP】動物が好きで多くのペットを飼っていた大阪市の男が、餌代を払えなくなり、「イヌ」の面をかぶってコンビニ強盗を働き逮捕された。

 大阪府警は19日、3月に別のコンビニ強盗未遂で逮捕され、公判中の住所不定、無職河田教晴(Takaharu Kawata)被告(28)を、強盗容疑で再逮捕した。

 警察によると、河田被告は3月に大阪市内のコンビニエンスストアに押し入り現行犯逮捕されたが、それ以前に発生した2件のコンビニ強盗の容疑もかけられ、計58万7000円を脅し奪ったとされていた。

 その後、現行犯逮捕された店とは別のコンビニの監視カメラに、白黒のぶち模様の大きな犬の面をかぶり、ナイフを突きつける被告の姿がとらえられていた。

 同府警が発表した供述内容によると、河田被告は動物が好きで、犬2匹、猫5匹、カメ5匹、ヘビ2匹を飼うほか、水槽で熱帯魚も飼育しており、餌代などに困って強盗したという。テレビでナイフによる事件を見て、強盗は簡単にできると思いナイフを購入したという。犬のうち1匹のビーグル犬は、奪った金で買ったとみられる。

 河田被告は無職で、毎月12万円の生活保護を受給していたが、自分とペットの生活をまかなうには十分でなかったと供述している。

 報道によると、現行犯逮捕の際に被告は犬の面をかぶっていなかったが、犬の面を食いちぎられてしまったためだ、と被告は説明したとされる。

 被告の逮捕後、ペットたちはペットショップに引きとられた。賃貸マンションの契約は解除された。(c)AFP