米巨額脱税ほう助で、FBIがスイスUBS調査へ
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【6月23日 AFP】米連邦捜査局(Federal Bureau of Investigation、FBI)は、スイス金融大手UBSに関連した数億ドル規模の脱税事件で、スイスへの捜査員派遣を正式に要請した。米ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が22日、報じた。
UBSの元従業員Bradley Birkenfeld被告は前週、米フロリダ(Florida)州の裁判所で、富裕層の米国人顧客が数百万ドルを脱税するのをほう助したと供述していた。
今回の事件がスイスの金融部門全体の評価に影響を及ぼしかねないとの懸念が広がるなか、スイスの司法および財務当局者はすでに米国を訪問し、米国側の司法および金融当局者と協議を行った。
米司法省によると、Birkenfeld被告はMario Staggl被告とともに精巧な手法を用い、約2億ドル(約210億円)の所得隠しを行い、720万ドル(約7億7000万円)の脱税をほう助した罪に問われており、同被告は罪を認めている。
Birkenfeld被告はUBSのプライベート・バンキング部門の責任者だった2001-06年、資産を海外に隠したいと考えている裕福な米国人と頻繁に会っていたことを認めた。
また、Staggl被告らほかの責任者とともに、顧客に対しスイスの口座の預金で宝石や芸術品などを購入し、スイスの金庫に預けるよう助言した。
ニューヨーク・タイムズ紙は、この事件には約2万人が関与していると報じている。(c)AFP
UBSの元従業員Bradley Birkenfeld被告は前週、米フロリダ(Florida)州の裁判所で、富裕層の米国人顧客が数百万ドルを脱税するのをほう助したと供述していた。
今回の事件がスイスの金融部門全体の評価に影響を及ぼしかねないとの懸念が広がるなか、スイスの司法および財務当局者はすでに米国を訪問し、米国側の司法および金融当局者と協議を行った。
米司法省によると、Birkenfeld被告はMario Staggl被告とともに精巧な手法を用い、約2億ドル(約210億円)の所得隠しを行い、720万ドル(約7億7000万円)の脱税をほう助した罪に問われており、同被告は罪を認めている。
Birkenfeld被告はUBSのプライベート・バンキング部門の責任者だった2001-06年、資産を海外に隠したいと考えている裕福な米国人と頻繁に会っていたことを認めた。
また、Staggl被告らほかの責任者とともに、顧客に対しスイスの口座の預金で宝石や芸術品などを購入し、スイスの金庫に預けるよう助言した。
ニューヨーク・タイムズ紙は、この事件には約2万人が関与していると報じている。(c)AFP