【6月20日 AFP】環境保護団体グリーンピース・ジャパン(Greenpeace JapanGP)のメンバーが、調査捕鯨船乗組員の業務上横領を裏付ける証拠として鯨肉の入った段ボール箱を無断で持ち出した事件で、青森県警などは20日、窃盗と建造物侵入容疑でメンバー2人を逮捕し、東京・新宿のGP本部などを家宅捜索した。

 逮捕されたのは佐藤潤一(Junichi Sato)容疑者(31)と鈴木徹(Toru Suzuki)容疑者(41)で、4月16日に青森市内で鯨肉一箱を盗んだ疑い。

 グリーンピースは前月、調査捕鯨で捕獲したクジラの肉を捕鯨船の乗組員が横領し転売していたとして、乗組員12人を東京地検に告発するとともに、証拠として鯨肉一箱を提出していた。

 GP側は、横領の証拠をつかむための法に違反しない調査であり、逮捕は不当だと主張している。(c)AFP