【6月17日 AFP】シンガポール検察当局は16日、最高裁判事に対する侮辱罪で起訴されていた米カリフォルニア(California)州在住のブロガー、ゴパラン・ネア(Gopalan Nair)被告(58)を、ブログ上でシンガポール司法を侮辱した罪で起訴した。

 同被告は、ベリンダ・アン・ソウ・エァン(Belinda Ang Saw Ean)最高裁判事やライ・シウチウ(Lai Siu Chiu)同判事らに電子メールを送り、リー・クアンユー(Lee Kuan Yew)元首相らが野党幹部を名誉棄損で訴えた裁判での態度について、「リー親子に身を売った」「恥を知れ」などと厳しく非難したとされ、シンガポールを訪れていた2日に逮捕、起訴されていた。

 被告は、ブログ上でも「シンガポールの司法制度は腐敗している」など同裁判への批判を書き込んでいたとされ、16日の起訴はこれについての侮辱罪によるもの。これは2日の起訴に変わるもので、再起訴とはならないという。

 ネア被告の有罪が確定した場合、最高1年の禁固刑もしくは5000シンガポール・ドル(約40万円)以下の罰金が科される。 

 保釈金を支払い釈放された同被告は、公判での対決姿勢を明確にしている。(c)AFP