【6月12日 AFP】仏警察当局は10日、城や別荘に盗みに入り、盗品を国内の骨とう品市場で売りさばいていた疑いで17人を逮捕した。

 スイスの日刊紙トリビューン・ド・ジュネーブ(La Tribune de Geneve)によると、仏警察当局は同日未明、警官70人を動員し、東部のScientrierDivonne-les-Bainsで一斉摘発を行ったという。

 窃盗団は50代の夫婦を主犯格とし、全国70-150の城で盗みを働いたとみられている。主に中部で小ぶりの城や人里離れた場所にある別荘に不法侵入し、美術品、家具、装飾品などを盗み、盗品はディジョン(Dijon)やアビニョン(Avignon)などの骨とう品市場で売りさばいていた。

 捜査員の1人は窃盗団について、「毎月盗みに入っていたとみている。鑑定眼を持っていたようで、国内外の骨とう品市場で売れそうな物は何でも盗んでいたようだ。経歴はかなり珍しく、ぜいたくな暮らしとは無縁の善良な市民にみえる」と話した。(c)AFP