【6月9日 AFP】(一部更新)ノルウェーの警察当局は6日、ガンビア人の夫婦を娘5人に割礼を受けさせた疑いで取り調べるため、裁判所に拘留請求した。女子割礼を違法とする同国でも、実際に犯罪として立件された例はなかった。

 警察当局が国営放送局NRKに語ったところによると、この両親には6人の娘がおり、うち3歳と14歳の娘はノルウェーに在住。残り4人は西アフリカのガンビアで別の妻2人のもとで暮らしているが、ノルウェーのパスポートは所持しているという。今回割礼を受けたのは、ガンビアに住む3歳の娘をのぞく5人だという。

 児童保護局がこれら5人の娘を保護する見通しだと、警察当局は述べている。

 父親は41歳で、氏名等は公表されていない。父親は拘留の是非を決定する判事の審問を受けるため、裁判所に出頭するものとみられる。現在7人目を妊娠中の母親は、拘留を免除される公算が高い。

 同国の法律は女子割礼を禁止しており、これに違反した者は、罪の重さに応じて数年間の禁固刑に処せられる。(c)AFP