トルコ憲法裁、スカーフ着用法を違憲判断、政権に打撃
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【6月6日 AFP】(一部更新)トルコの憲法裁判所は5日、イスラム教徒の女性が大学でスカーフを着用することを認めた憲法改正について国の世俗主義に反するため無効だとの判断を下した。レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相率いるイスラム主義の与党には大きな打撃となった。
11人の判事による7時間に及ぶ審理の後に発表された声明では、トルコは世俗主義国家でありその原則は覆されないとする憲法の規定に反するため、憲法改正を無効にすると説明した。
トルコの検事総長は、与党・公正発展党(Justice and Development Party、AKP)が推進している憲法改正を、世俗主義からイスラム主義への転換を密かに図っているとして、同党の解党とエルドアン首相やアブドゥラ・ギュル(Abdullah Gul)大統領を含む同党幹部71人の活動禁止を求める主要な根拠に挙げている。今回の憲法改正案無効の判断から、憲法裁はAKPに対しても違憲の判断を下すのではないかとみられている。(c)AFP/Hande Culpan
11人の判事による7時間に及ぶ審理の後に発表された声明では、トルコは世俗主義国家でありその原則は覆されないとする憲法の規定に反するため、憲法改正を無効にすると説明した。
トルコの検事総長は、与党・公正発展党(Justice and Development Party、AKP)が推進している憲法改正を、世俗主義からイスラム主義への転換を密かに図っているとして、同党の解党とエルドアン首相やアブドゥラ・ギュル(Abdullah Gul)大統領を含む同党幹部71人の活動禁止を求める主要な根拠に挙げている。今回の憲法改正案無効の判断から、憲法裁はAKPに対しても違憲の判断を下すのではないかとみられている。(c)AFP/Hande Culpan