【5月26日 AFP】東京税関は26日、成田空港で麻薬犬の訓練中、大麻樹脂124グラム(100万円相当)を到着客のスーツケースに隠し、紛失したと発表した。

 訓練を行ったのは前日25日。到着した乗客の荷物から無作為に選んだ黒いスーツケースの外側ポケットに、大麻入り容器をしのばせたが、乗客が気づかずにそのまま持ち去ったとみられている。 

 東京税関の広報官によると、探知犬が反応せず、訓練官もどのかばんに隠したかを忘れたという。自分の荷物から見つけた場合には返還してほしいと、乗客らに呼びかけている。

 担当していたのは38歳の訓練担当職員で、広報官によると、乗客の荷物を使う訓練が内規に違反することは承知しながら、「訓練効果を高めたいと思ってやった」という。東京税関成田支署長は厳正に対処するとし、「このような事態を招いたことは誠に遺憾」と述べて陳謝した。
 
 訓練に使用した大麻は金属製容器に入れた上で、新聞紙にくるんだ状態だったという。(c)AFP