【5月21日 AFP】数々の殺人を犯し世界を揺るがしたチャールズ・マンソン(Charles Manson)とそのカルト教団メンバーの逮捕からおよそ40年、カリフォルニア(California)州インヨー(Inyo)郡保安官事務所は20日、教団の隠れ家で遺体の捜索を開始した。

 地元紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)のオンライン版は、法医学専門家チームと警察がロサンゼルス(Los Angeles)の北東約320キロのデスバレー(Death Valley)国立公園内にあるバーカー農園で3日間の「限定的な発掘調査」を開始したと伝えた。

 この農場は、マンソン服役囚と「ファミリー」と呼ばれた教団メンバーが1969年に逮捕された場所で、今年初めの1次捜索で敷地内に遺体が埋まっている可能性が指摘されていた。

 Bill Lutze保安官は、「捜索犬は反応せず、採取した土を調べた専門家も決定的な証拠を見つけることはできなかった」と話し、1次調査結果はいずれも決定的ではなかったと述べた。遺体が発見される可能性については控えめな言及をするにとどめ、「バーカー農園にマンソンファミリーの時代からの遺体が埋まっているかどうかはっきりさせる唯一の手段は、数か所で限定的な発掘調査を行うことだと考えている」と説明した。

 警察の発表によれば、調査は20-23日、農場の敷地内数か所で行われる。調査期間中、農場は立ち入り禁止となり、メディア数社のみが取材を許可される。(c)AFP