【5月20日 AFP】英ウェールズ(Wales)・ハーバーフォードウェスト(Haverfordwest)の裁判所で19日、身体障害者として障害者給付を受けていたにもかかわらず、サッカーの審判を務めていた市長に「イエローカード」が出された。

 Keith McNiffe被告(49)は、足に障害があり歩行困難だとして9000ポンド(約180万円)以上の給付金を受けながら、2シーズンにわたり計67試合で審判を務めていたという。

 同被告は疑惑が持ち上がった当初、務めていたウェールズ西部のペンブルック(Pembroke)市長を辞任し疑惑をはらすとしていたが、後になって、足の状態が回復したことを当局に伝えなかったなどの2つの違法行為を認めた。

 同被告の弁護士は法廷で、同被告は甲状腺と胃の手術をした後で給付金を申請しており、当初の申請は合法的なものだったが、病状が回復した後でも当局に知らせなかったことを認めていると語った。

 裁判所は同被告に対し、禁固4月、執行猶予18月の判決を下し、200時間の労働奉仕と訴訟費用75ポンド(約1万5000円)の支払いを命じた。また、不正受給した給付金も返還しなければいけないという。

「判決は執行猶予付きで労働奉仕だけだ。前科もつかない。裁判所は彼にイエローカードを出したんだ。つまり、次に何かやったら退場ってことだね」(捜査関係者)。(c)AFP