【5月19日 AFP】イラク北部のモスル(Mosul)で今年2月、カトリック教会カルデア派のパウロス・ファライ・ラホ(Paulos Faraj Rahho)大司教が武装集団によって拉致され、その後、遺体で発見された事件で、イラク中央刑事裁判所(Iraqi Central Criminal CourtICCC)は18日、殺人に関与した罪で、Ahmed Ali Ahmed被告に死刑を言い渡した。イラク政府が発表した。

 ラホ大司教は今年2月29日、ミサから帰宅した際に誘拐され、約2週間後の3月13日に遺体で発見された。イラク軍当局は、遺体発見の2日後に殺人に直接関与した男を逮捕したと発表していた。

 駐イラク米国大使館は、判決を歓迎する声明を発表した。

 イラク政府によると、Ahmed被告は「Abu Omar」としても知られる国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の指導者で、指名手配されていた。死刑はテロ対策法に基づいて下されたが、刑の執行時期については明らかにされていない。(c)AFP