【4月27日 AFP】スペイン政府は26日、ソマリア沖で海賊に乗っ取られたマグロ漁船が解放されたと発表した。身代金の受け渡しや武力行使があったかなどは明らかになっていない。

 スペインのマリア・テレサ・フェルナンデス・デラベガ(Maria Teresa Fernandez de la Vega)副首相は、「漁船は解放され」フリゲート艦に付き添われてセーシェルの「より安全な海域」に向かっているとした。またスペイン国籍13人とアフリカ諸国籍13人の乗組員は「全く健康だ」と語った。

 副首相によると現地時間午後5時15分(日本時間27日午前0時15分)ごろに海賊が漁船から立ち去ったとの第一報が入ったという。漁船が解放された状況などについては明らかにしていない。

 今回の解放は政府、船の所有者、政府の「外交」によるものとだけ述べた。スペインの報道では身代金100万ユーロ(約1億6000万円)の要求があり、ロンドン(London)市内のホテルで交渉が行われた。(c)AFP