【4月23日 AFP】フランスのワイン生産者、販売業者、スーパーマーケット幹部など60人が、2004年から2006年の間にボジョレー(Beaujolais)ワインに数百トンの砂糖を加えていたとして訴追される。当局が22日、明らかにした。

 東部ボジョレー地方当局者は前年12月、スーパーマーケットから600トンの砂糖が違法販売されたことに関する捜査を開始した。地元ワイン生産者数十人に販売された疑いがあるという。

 ワイン発酵過程の初期段階に一定量の砂糖を加えることは、同国の厳しいワイン生産規則の下では合法だが、明確な記録が求められる。

 捜査員は、この地域で販売された砂糖の量から判断して、地元ワイン生産者は人工的にワインの風味を向上させる技術を使ったと主張している。

 ヴィルフランシュ・シュール・ソーヌ(Villefranche-sur-Saone)の検察官は「捜査は終了した。取引が行われたことは証明され、被告の多くは事実を認めた」とし、裁判はブドウ収穫期後の秋に行われると述べた。

 被告らは違法取引や偽造の罪などで罰金刑や実刑に処せられる可能性があるという。

 2004年のボジョレーワインは品質に幅があり、かび臭い風味のブドウを生産するブドウ園もあったという。(c)AFP