【4月22日 AFP】中国雲南(Yunnan)省Saixiで、タングステン鉱山開発を阻止しようと抗議活動を行っていた村人らに警官隊が発砲し、1人が死亡、5人が重傷となった。国営中国新聞社(China News Service)と人権団体Chinese Human Rights Defendersが22日、明らかにした。

 同団体によると、警官隊は100人以上の村人に向けて発砲したという。また、20人以上の村人が殴打され、数人が尋問のため警察に連行されたという。地元当局は、警官隊はまず威嚇発砲を行ったが、効果がなかったため鎮圧したとしている。

 鉱業大手「紫金鉱業(Zijin Mining Group)」が村人との補償交渉に合意していないにもかかわらず開発を進めたことが背景にあり、衝突の発端は、警察官と同社社員が、村人のカメラを取り上げたことだったという。村人のほとんどは、少数民族のミャオ(Miao)民族だった。(c)AFP