【4月21日 AFP】中東イエメン沖で21日、日本郵船(NYK Line)の大型タンカー「高山(Takayama)」が小型の不審船1隻から発砲を受け被弾した。けが人はいない。日本郵船が発表した。

 日本郵船によると、大型タンカー「高山(Takayama)」(15万トン、乗員23人)は現地時間午前4時40分(日本時間午前10時40分)にイエメンのアデン(Aden)から440キロメートルの沖合で攻撃を受け、その後自力で航行し現場を離れた。

 被弾による被害状況は詳しくわかっていない。共同通信(Kyodo News)は、タンカーがロケット弾によって攻撃されたと伝えている。

 タンカー「高山」は、韓国の蔚山(Ulsan)港で積み荷の原油を降ろした後、サウジアラビア紅海沖のヤンブー(Yanbu)港へ向かう途中だった。乗組員は、日本人7人とフィリピン人16人。

 今回タンカー船「高山」が攻撃されたソマリア付近の海域は、17年間以上にわたって実効的な中央政府がなく不安定な情勢に悩まされているソマリア情勢を反映して、世界で最も危険な水域とされている。(c)AFP