【4月18日 AFP】フランスの豪華帆船「ポナン(Ponant)」号をソマリア沖で乗っ取った海賊たちが、女性人質に対する性的暴行を禁止するなどした「模範的な行動の手引き」を所持していたことが明らかになった。仏司法筋が17日、語った。

 手引き書は人質となった30人が解放された後、ポナン号に乗船した仏捜査当局によって発見されたという。手引き書が印刷か手書きかなど詳細には言及しなかった。

 人質解放直後にソマリア領内で仏軍特殊部隊によって海賊として拘束された6人は14日、パリ(Paris)に移送され、現在当局の尋問を受けている。

 司法筋が17日に明らかにしたこれまでの尋問内容によれば、6人の年齢は25-40歳で、うち2人は武装組織のメンバー、3人は武装組織をかくまっている村民とみられている。残る1人は、逃亡に使った車の運転手だという。

 一方、6人が拘束されたソマリアのMugug地域の有力者は、拘束された6人のうち4人は海賊とは無関係で、海賊にチャット(khat、東アフリカで人気のある麻薬の一種)を売っていた商人だとしている。(c)AFP/Matthieu Rabechault