【3月3日 AFP】口を覆わずにせきをしたことを注意した老女を、駅のホームから線路に突き落とした女性に対し、シドニーの地元裁判所は2月28日、禁固12年の有罪判決を言い渡した。

 スザンヌ・キロー(Suzanne Kiloh)被告(36)は2006年12月1日、シドニー(Sydney)のサーキュラーキー(Circular Quay)駅で電車を待っている際、ハンカチで口を覆わずにせきをしてつばを吐いたことをMargaret Schestopalovさん(59)に注意された。すると、酔っぱらっていたキロー被告は両手でSchestopalovさんの背中を押し、線路に突き落とした。入線しつつあった電車はかろうじて直前で停止したが、Schestopalovさんは首と足を骨折。入院6か月の重傷を負い、現在も療養施設での生活を余儀なくされているという。

 裁判所のGreg Hosking判事は、同件がSchestopalovさんに極めて破壊的な深刻な肉体的被害を与えたとして、被告に禁固12年の有罪判決を言い渡した。(c)AFP