【2月14日 AFP】パキスタンのベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相暗殺事件に関与したとして逮捕された2人が13日、実行犯をほう助したと自供した。警察当局が同日、記者会見で明らかにした。

 自供したのはHasnain Gul、Rafaqat両容疑者。2人はラワルピンディ(Rawalpindi)の予審判事に対し、事件前夜に自爆攻撃の実行犯ビラル(Bilal)容疑者を同市内の住宅でかくまい、事件当日には同容疑者とともに現場に居合わせたと供述。さらにビラル容疑者に自爆用の上着と拳銃を提供したという。

 ブット元首相は前年12月27日、ラワルピンディでの選挙集会の終了後、会場の外で自爆攻撃と銃撃に遭い、死亡した。

 警察当局の発表によると、ビラル容疑者は集会の会場内での攻撃を試みたが中に入れず、会場外で発砲した後で自爆した。

 Gul容疑者は犯行動機について、2007年にイスラマバード(Islamabad)のレッドモスク(Red Mosque)立てこもり事件で軍に殺された親しい友人の「仕返し」がしたかったためと話しているという。(c)AFP