「駆け落ち」したはずの妻の遺体、23年間ドラム缶詰め、豪州
このニュースをシェア
【2月1日 AFP】オーストラリア検察当局は31日、自宅でドラム缶の中に妻の遺体を23年間隠していたとしてメルボルン(Melbourne)郊外に住む男を殺人罪で起訴した。男は妻について「他の男と駆け落ちした」と偽り続けてきた。
殺人の罪に問われているのは、メルボルン郊外Carrum Downsに住むFrederick William Boyle被告(58)。同被告は犯行を否定している。
捜査当局では、Boyle被告は妻のEdwina Boyleさんの頭部を撃ち射殺した後、遺体を切断し隠したとみている。
ビクトリア(Victoria)州最高裁のGavin Silbert検察官は初日の公判で、被告は「44ガロン容量のドラム缶に20年にわたり彼女の遺体を隠していた」と述べた。検察によると、妻のEdwinaさんは1983年10月に失踪(しっそう)したとされ、Boyle被告は当時、レイという名前のトラック運転手と駆け落ちしたと述べていたという。被告はEdwinaさんの行方不明届けを出さず、また英国にいる親戚たちにはその年のクリスマスにEdwinaさんから連絡がなくても驚かないようにと連絡していた。
しかし2006年、義理の息子のMichael Hegartyさんが清掃中、長年家にあったドラム缶を開けてみようと思い立った。検察によるとMichaelさんはドラム缶の中身が何か度々聞いていたが、それまで14年間、カーペット用の接着剤だと言われ続けていた。
開けたドラム缶の中からは頭がい骨を入れた袋と、脚の骨と骨盤部分が出てきた。発見された骨は後に居なくなっていた被告の妻Edwinaさんのものと断定された。また検死により銃弾による頭部負傷が死因との結果も出た。
検察によると、Edwinaさんが失踪した数日後には、Boyle被告の愛人だったVirginia Gissaraさんが被告の家で同居を始めた。被告弁護人のJane Dixon弁護士によると、被告は妻が逃げたという主張が虚偽だったという点や、妻が殺害されたという点については異議を唱えなかったが、殺害したのは自分ではないという点だけは主張した。Dixon弁護士は、Boyle被告には妻を殺害する動機はなく、「他に動機のあるものがいたのだろう」と主張した。
Boyle被告はEdwinaさんと1972年に結婚し、同年後半に英国からオーストラリアに移住した。2人の間には娘2人がいる。公判は今後も続く。(c)AFP
殺人の罪に問われているのは、メルボルン郊外Carrum Downsに住むFrederick William Boyle被告(58)。同被告は犯行を否定している。
捜査当局では、Boyle被告は妻のEdwina Boyleさんの頭部を撃ち射殺した後、遺体を切断し隠したとみている。
ビクトリア(Victoria)州最高裁のGavin Silbert検察官は初日の公判で、被告は「44ガロン容量のドラム缶に20年にわたり彼女の遺体を隠していた」と述べた。検察によると、妻のEdwinaさんは1983年10月に失踪(しっそう)したとされ、Boyle被告は当時、レイという名前のトラック運転手と駆け落ちしたと述べていたという。被告はEdwinaさんの行方不明届けを出さず、また英国にいる親戚たちにはその年のクリスマスにEdwinaさんから連絡がなくても驚かないようにと連絡していた。
しかし2006年、義理の息子のMichael Hegartyさんが清掃中、長年家にあったドラム缶を開けてみようと思い立った。検察によるとMichaelさんはドラム缶の中身が何か度々聞いていたが、それまで14年間、カーペット用の接着剤だと言われ続けていた。
開けたドラム缶の中からは頭がい骨を入れた袋と、脚の骨と骨盤部分が出てきた。発見された骨は後に居なくなっていた被告の妻Edwinaさんのものと断定された。また検死により銃弾による頭部負傷が死因との結果も出た。
検察によると、Edwinaさんが失踪した数日後には、Boyle被告の愛人だったVirginia Gissaraさんが被告の家で同居を始めた。被告弁護人のJane Dixon弁護士によると、被告は妻が逃げたという主張が虚偽だったという点や、妻が殺害されたという点については異議を唱えなかったが、殺害したのは自分ではないという点だけは主張した。Dixon弁護士は、Boyle被告には妻を殺害する動機はなく、「他に動機のあるものがいたのだろう」と主張した。
Boyle被告はEdwinaさんと1972年に結婚し、同年後半に英国からオーストラリアに移住した。2人の間には娘2人がいる。公判は今後も続く。(c)AFP