【1月31日 AFP】電力会社社長から43万5000ドル(約4700万円)を脅し取った罪に問われているバングラデシュの元首相、シェイク・ハシナ・ワゼド(Sheikh Hasina Wajed)被告(60)の公判が30日、首都ダッカ(Dhaka)で行われた。

 検察側によると、アワミ連盟(Awami LeagueAL)の党首を務めるハシナ被告は、ともに起訴されたいとこのSheikh Fazlul Karim Selim被告と、早期決着を目指す特別法廷に出廷した。

 公判で原告の電力会社社長Azam J. Chowdhury氏は、ハシナ被告のいとこに3000万タカ(約4700万円)を渡したと証言した。
 
 一方、ハシナ被告は、軍隊を後ろ盾にした暫定政府が同被告の政治生命を奪おうとしていると主張、起訴事実を否認した。

 2007年1月の発足以来、バングラデシュ暫定政府は汚職の取り締まりを強化しており、1996年から2001年まで首相を務めたハシナ被告を含め、政治家ら約150人が逮捕された。(c)AFP/Shafiq Alam