【1月25日 AFP】英ウェールズ(Wales)南部のブリッジエンド(Bridgend)で前年から若者の自殺が相次ぎ、警察はインターネットサイトと自殺との関連を調べている。地元警察が23日、明らかにした。

 一連の自殺は、前年1月に18歳の少年が首を吊った事件が発端だった。以降、2月に19歳の男性ら2人、8月に17歳の少年、12月に20歳の男性、今年に入って27歳の男性が、皆、首を吊って自殺している。自殺者のうち、数名は知り合い同士だった。

 最も直近の事件は24日に発生。ブリッジエンドに住むナターシャ・ランドール(Natasha Randall)さん(17)が自宅で首を吊って死んでいるのが発見され、自殺者は7人となった。

 捜査当局は、ソーシャルネットワーキングサイト(SNS)「Bebo」に亡くなった友人を悼む「追悼サイト」があることから、自殺者たちが使用していたパソコンを調査し、こうしたサイトと一連の自殺に関係がないか捜査を進めている。しかし、現段階では「Bebo」のサイトと自殺との関連性は判明していないという。

 地元議員のマデレーン・ムーン(Madeleine Moon)氏は、仮想世界(バーチャルワールド)に入った若者たちが、死に対する現実感を失ってしまうのではないかという懸念を示す。

 SNSとしては「マイスペース(MySpace)」や「フェースブック(Facebook)」が有名だが、最近は「Bebo」も若者を中心に人気を集めていた。(c)AFP