【1月24日 AFP】スウェーデン第2の都市イエーテボリ(Gothenburg)で22日未明、覆面をかぶり銃で武装した集団が郵便局を襲撃した後、車に放火し、爆弾とみられる不審物を残して逃走するという事件が起きた。

 犯人グループは市内のKrusthusgatan郵便局を襲撃。イエーテボリ警察は「覆面をして銃で武装した男らが職員を脅して強盗を働いた」との声明を発表したが、何を奪ったかは明らかにしていない。同郵便局は地域最大規模のもので、1日約200万通の郵便物を扱っているという。

 約15分後に逃亡した男らは市中心部で数台の車に放火、爆弾とみられる多数の「不審物」を残した。不審物の1つは市警本部前に置かれ、多くの警察官が建物内から出られなくなったという。

 近隣の建物からは約120人が避難し、同日午前中は市内中心部の大部分が封鎖された。

 郵便当局の広報担当者は、「この強盗事件に驚いている。郵便局内に貴重な郵便物があるのは確かだが、それを探し出すのは干し草の中で1本の針を探すようなものだ」と述べた。勤務中だった10人程度の職員にけがはなかったものの、その多くがショックを受けているという。

 イエーテボリでは同日、ノーベル平和賞を受賞したアル・ゴア(Al Gore)前米副大統領が、「持続可能な開発」に貢献した人物に贈られる「Goteborg Award for Sustainable Development」賞を受賞することになっていた。(c)AFP