【1月22日 AFP】(1月23日 写真追加)中国の上海(Shanghai)市内の地下鉄駅ホームで利用客の男女が抱き合ってキスしているところを撮影した監視カメラの映像がインターネットに流出した問題で、撮影された男女が地下鉄運営会社を相手取って訴えを起こした。国営紙が22日、報じた。

 英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)によると、20代とされるこの男女は、地下鉄駅職員によって自分たちを盗撮した映像を動画共有ウェブサイト、ユーチューブ(Youtube)とKu6.comに投稿され、迷惑を被り、プライバシー権を侵害されたと主張している。

 訴えた男女の名前は公開されていない。男性は「地下鉄駅職員らが違法にわたしたちを撮影し、撮影中に悪意ある発言をした」と述べている。

 問題の映像では、ホームで男女が何度も抱き合ってキスする姿が映し出されており、映像の背後に、上海語を話す3人の声で、わいせつな発言や笑い声が録音されている。

 投稿された映像のタイトルは『上海地下鉄路線職員が別れを惜しむキスをする恋人たちを密かに録画』となっている。

 訴えられた上海の地下鉄運営会社、上海地鉄運営(Shanghai Metro Operation)では、事実関係を調査中だとしている。(c)AFP