タクシン前首相夫人がタイに帰国
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【1月8日 AFP】(一部更新、写真追加)国家汚職防止法違反などで起訴されているタイのタクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)前首相のポチャマン(Pojaman)夫人(51)が8日、滞在先の香港(Hong Kong)から帰国し、裁判所で司法当局の取り調べを受けた後、600万バーツ(約2200万円)を納め保釈された。
2006年9月の軍部の無血クーデター以来、自主亡命生活を送っているタクシン前首相夫婦は無罪を主張しており、夫人の帰国は、裁判で嫌疑を晴らすことが目的だった。
バンコクに到着したポチャマン夫人は、すぐに警察に拘束され最高裁判所に連行された。汚職の罪と詐欺罪で、最高裁判所で司法省特別捜査班の取り調べを受けたあと、夫人はまもなく保釈された。ポチャマン夫人は、取り囲む大勢の報道陣に対して笑顔を見せたものの、何も語らなかった。
ポチャマン夫人は、タクシン前首相の影響力を行使し、政府機関からバンコク市内の一等地を評価額の3分の1で購入したという。
タクシン前首相夫妻はまた、2003年に不動産会社の上場をめぐり証券取引委員会へ虚偽の報告を行ったとして、別の容疑もかかっており、さらにポチャマン夫人と義理の兄弟、個人秘書は、脱税容疑でも起訴される見通し。
タクシン氏も同日、自身のウェブサイト上で下院選後の政局の混乱が落ち着いたら、嫌疑を晴らすため帰国するとの意向を明らかにした。
前月の下院選挙ではタクシン派の国民の力党(People Power Party、PPP)が過半数にはわずかに満たないものの第1党になり、連立工作を行っていた。ところが軍配下の選挙管理委員会が、当選候補数十人の選挙違反について調査を開始したことから、PPP主導の組閣が危ぶまれる状況にある。
アナリストは、今回の夫人の帰国が、連立政権樹立を目指し、選挙違反の疑いを晴らそうとしているPPPにとって追い風になると分析している。(c)AFP
2006年9月の軍部の無血クーデター以来、自主亡命生活を送っているタクシン前首相夫婦は無罪を主張しており、夫人の帰国は、裁判で嫌疑を晴らすことが目的だった。
バンコクに到着したポチャマン夫人は、すぐに警察に拘束され最高裁判所に連行された。汚職の罪と詐欺罪で、最高裁判所で司法省特別捜査班の取り調べを受けたあと、夫人はまもなく保釈された。ポチャマン夫人は、取り囲む大勢の報道陣に対して笑顔を見せたものの、何も語らなかった。
ポチャマン夫人は、タクシン前首相の影響力を行使し、政府機関からバンコク市内の一等地を評価額の3分の1で購入したという。
タクシン前首相夫妻はまた、2003年に不動産会社の上場をめぐり証券取引委員会へ虚偽の報告を行ったとして、別の容疑もかかっており、さらにポチャマン夫人と義理の兄弟、個人秘書は、脱税容疑でも起訴される見通し。
タクシン氏も同日、自身のウェブサイト上で下院選後の政局の混乱が落ち着いたら、嫌疑を晴らすため帰国するとの意向を明らかにした。
前月の下院選挙ではタクシン派の国民の力党(People Power Party、PPP)が過半数にはわずかに満たないものの第1党になり、連立工作を行っていた。ところが軍配下の選挙管理委員会が、当選候補数十人の選挙違反について調査を開始したことから、PPP主導の組閣が危ぶまれる状況にある。
アナリストは、今回の夫人の帰国が、連立政権樹立を目指し、選挙違反の疑いを晴らそうとしているPPPにとって追い風になると分析している。(c)AFP