【1月8日 AFP】カナダのアルバータ(Alberta)州カムローズ(Camrose)で前月、少年4人が電子レンジでネコを加熱して殺す事件が発生し、少年らに対する批判がインターネット上で激しくなっている。騒ぎを受けて警察当局は7日、一部のウェブサイトを閉鎖すると発表した。

 事件を起こしたのは13-15歳の少年4人。少年らは強盗に入った先の家の飼いネコを電子レンジの中に入れ、スイッチを入れたまま放置して殺害したとされる。

 地元紙エドモントン・ジャーナル(Edmonton Journal)が報じた近隣住民の話によると、4人は押し入った家で盗みをはたらいたうえ、電子レンジの中にこの家の飼いネコを押し込めた。少年らはキッチンの戸棚にペンで「かわいい猫だね、電子レンジの中を見てみな」と落書きまでしていたという。

 事件発生時、家の住人は休暇で不在。留守を任された友人が電子レンジの中で死んでいるネコを発見したという。

 事件の発覚とともに、インターネットの各サイトでは少年らへの辛らつな批判の書き込みが激増。

 ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のフェースブック(Facebook)には、少年らに対し「射殺されるべきだ」「怪物のような人間だ、拷問してもいい」などのコメントが書き込まれた。

 さらに少年の実名を公表したり、「顔をぶっつぶしてやれ」などと過激に批判するコメントのほか、動物虐待行為の減少に向けより厳格な法律を導入すべきだと訴えるものもあった。

 警察当局は、こうした書き込みのなかには、未成年容疑者の身元を明かすことを禁じるカナダの法律に抵触するものもあるとして、前週末にかけて複数のウェブサイトを閉鎖したという。

 少年らはネコ殺害の罪ですでに起訴され、2月に公判が行われる予定。(c)AFP