【12月27日 AFP】米カリフォルニア(California)州のサンフランシスコ動物園(San Francisco Zoo)のおりからトラが脱走し来園者3人を死傷させた事件で、警察当局は26日、何者かが故意にトラをおりから出した可能性があり、刑事事件として捜査を始めたことを明らかにした。

 警察の記者会見によると、「事件が人為的なものか、トラが自力でおりから逃げたのかが不明」なため、トラが逃げた経緯が明らかになるまで、動物園は犯罪現場として封鎖されるという。

 事件を起こしたのは、体重136キロのシベリアトラ「タチアナ(Tatiana)で、25日におりから逃げ出し、男性1人を殺害、2人を負傷させた後、警官隊に射殺された。

 トラが入っていたおりは幅5.5メートル、深さ6.1メートルの堀と高さ約6メートルの壁で公共スペースから隔てられており、当局はトラが逃亡した経緯については謎だとしている。

 同園では2006年にも、公開餌やりの際に飼育員がトラに襲われる事件が起きている。(c)AFP