【12月19日 AFP】防衛省前事務次官による汚職事件で東京地検特捜部は18日、家族名義の口座を通して計363万円のわいろを受けたとして、前次官の守屋武昌(Takemasa Moriya)容疑者(63)を収賄容疑で、貿易専門商社「山田洋行」元専務の宮崎元伸(Motonobu Miyazaki)容疑者(69)を贈賄容疑で再逮捕した。

 守屋容疑者は、防衛装備品調達での便宜が目的と知りながら現金を受け取ったとされている。

 特捜部は同日、ゴルフ旅行など389万円相当の接待を受けたとして、守屋容疑者を収賄罪、宮崎容疑者を贈賄罪で起訴した。11月28日に逮捕・拘置されていた守谷容疑者の妻は処分保留で釈放された。

 逮捕前、守屋容疑者は夫婦で食事や贈り物、ゴルフ旅行などの接待を受けていたことは認めていたが、便宜を図ったことはないと述べていた。

 山田洋行の米子会社元社長、秋山収(Osamu Akiyama)被告(70)も贈賄容疑で再逮捕された。(c)AFP/Kyoko Hasegawa