米ニュージャージー州、死刑を廃止
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【12月14日 AFP】(14日 一部更新)米ニュージャージー(New Jersey)州の州下院は13日、死刑制度を廃止する法案を可決した。これにより、同州は過去40年で初めて死刑制度を廃止する州となる。
州下院の広報担当によると、法案は44対36票で可決された。同州の上院では今週、死刑を廃止して仮釈放なしの終身刑とする法案を可決していた。
これまで法案の支持を表明していたジョン・コーザイン(Jon Corzine)州知事(民主党)は2008年1月までに法案に署名し法律として成立させる予定。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights Watch)米国代表のデビッド・ファティ(David Fathi)氏は「歴史的な日だ」と述べた。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)の米国北東部地区のジョシュア・ルビンシュタイン(Joshua Rubenstein)代表は、連邦最高裁判所で薬物注射による死刑の合憲性を審議していることもあり、この決定が米国市民の意識をかき立てるものになるに違いないとしている。
最高裁は9月25日に同国で最も多用されている死刑法である薬物注射が「残虐で異常な刑罰」を禁じる米憲法に触れているかの審議を開始した。
一方で、同州では1994年にミーガン・カンカ(Megan Kanka)ちゃん(当時7歳)を乱暴し殺害した犯人も死刑判決を受けている。少女の父親は、この決定は侮辱だという。
「わたしの娘は乱暴され、首を絞められて殺された。死後も乱暴され、遺体は近所の公園に投げ捨てられた」とし、死刑の続行を求めている。(c)AFP/James Hossack
州下院の広報担当によると、法案は44対36票で可決された。同州の上院では今週、死刑を廃止して仮釈放なしの終身刑とする法案を可決していた。
これまで法案の支持を表明していたジョン・コーザイン(Jon Corzine)州知事(民主党)は2008年1月までに法案に署名し法律として成立させる予定。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights Watch)米国代表のデビッド・ファティ(David Fathi)氏は「歴史的な日だ」と述べた。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)の米国北東部地区のジョシュア・ルビンシュタイン(Joshua Rubenstein)代表は、連邦最高裁判所で薬物注射による死刑の合憲性を審議していることもあり、この決定が米国市民の意識をかき立てるものになるに違いないとしている。
最高裁は9月25日に同国で最も多用されている死刑法である薬物注射が「残虐で異常な刑罰」を禁じる米憲法に触れているかの審議を開始した。
一方で、同州では1994年にミーガン・カンカ(Megan Kanka)ちゃん(当時7歳)を乱暴し殺害した犯人も死刑判決を受けている。少女の父親は、この決定は侮辱だという。
「わたしの娘は乱暴され、首を絞められて殺された。死後も乱暴され、遺体は近所の公園に投げ捨てられた」とし、死刑の続行を求めている。(c)AFP/James Hossack